Linuxパソコン・サーバーでのコマンドライン・Bash言語において、awkをオーバーライドしてちょっとだけ便利にする方法について紹介します。
awk便利ですね。僕もawkは結構好きで、よく使います。awk記事もいくつか書きましたね。
(shell) awkチートシート [外部コマンド実行]
Bash awkで全てのカラムを出力するには
前にcd
コマンドのオーバーライド記事を書きましたが、これがなかなか使ってみて便利。いやー便利。
Bash cdコマンドでファイルを指定しても移動できるようにするだけ
それで、既存のlinuxやビルトインコマンドに機能追加するのに軽くハマってしまいました。
…
そんなawkですが、…なんか構文面倒じゃない?
2つ目のカラムを出力したいなー、3つ目のカラムを出力したいなー、ということは割とありますが、そのたびにawk '{print $2}'
って書くの気だるいですよね。
こうできたら良くないですか。
$ echo 'hoge fuga' | awk '{print $2}'
fuga
$ echo 'hoge fuga' | awk 2
fuga
ということで書きました。
awk(){
[[ "${1}" =~ ^[0-9]+$ ]] && /usr/bin/awk -v var="${1}" '{print $var}' || /usr/bin/awk "$@"
}
-v var="${1}"
は、awkで使用する変数として定義する、というものです。これで、$
+2
で$2
、というわけです。正確にはawkでは文字列は""
で囲むべきなので、'{print "$"var}'
にするべきだったかもしれないですがバグ出てないので大丈夫でしょう。
awkって''
シングルクォーテーションなので、bashの変数展開ができないんですよね。なので、-v
オプション使って遠回りしないといけないんですね。
# [[ "${1}" =~ [0-9]+ ]] && /usr/bin/awk \'{print \${1}}\' || /usr/bin/awk "$@" # => エラー
# [[ "${1}" =~ \d+ ]] && /usr/bin/awk '\''{print \${1}}'\'' || /usr/bin/awk "$@" # => エラー
追記
バージョンアップしました。
awk(){
: e.g. `# something | awk 2 `
: e.g. `# something | awk nr2 `
[[ "${1}" =~ ^[0-9]+$ ]] && { /usr/bin/awk -v var="${1}" '{print $var}' ; return 0 ; }
[[ "${1}" =~ ^nr[0-9]+$ ]] && { /usr/bin/awk "NR==${1##+([a-z])}" ; return 0 ; }
/usr/bin/awk "$@" && { return 0 ; }
}
$ pwdtree
/mnt/k/_hub/_tmp/high-res/鹿乃
/mnt/k/_hub/_tmp/high-res
/mnt/k/_hub/_tmp
/mnt/k/_hub
/mnt/k
/mnt
$ pwdtree | awk nr2
/mnt/k/_hub/_tmp/high-res
NR
とかはダブルクォーテーションでいけるんですね。