vue.jsのスライドプレゼンテーションのためのオープンソースソフトウェア”slidev”について紹介します。
slidevはマークダウンを採用しており、ドローイングやナイトビジョンモード、ウェブカメラなどの機能が搭載されています。
slidevの機能やできること、インストール方法と使い方について紹介していきます。
Github:
slidevjs/slidev
Presentation Slides for Developers (Beta)
開発者向けプレゼンテーションスライド(ベータ版)
slidevjs/slidev: Presentation Slides for Developers (Beta)
インストール
以下にslidevのインストール手順を紹介します。
node.js v14をインストール
chocolateyを使ってnvm(node.jsのバージョン管理システム)のインストールを行います。
これにより、node.jsの任意のバージョンを後のステップでインストールできるようにします。
choco install nvm -y
refreshenv
なお、chocolateyとは何かについての概要とインストール方法については以下で紹介しています。
Windows 11にchocolateyをインストールする
インストールされたnvmを使用し、以下のコマンドでnode.jsのバージョン14.13.1をインストールします。
node.jsのバージョンがv14以上であることはslidevの必要環境の一つとして指定されている要件の一つです。v14またはそれ以上のnode.jsをインストールします。
nvm install 14.13.1
node.jsがインストールされたことを確認します。
> C:\ProgramData\nvm\v14.13.1\node64.exe -v
v14.13.1
任意のディレクトリを作成し、移動します。
npm initコマンドでnode.jsプロジェクトを初期化しpackage.jsonファイルを作成します。
cd C:\pg\node\_win_v14.13.1_dev\
C:\ProgramData\nvm\v14.13.1\npm.cmd init
slidevをインストールおよび実行
上記Githubのドキュメントでは、npm installでslidevのパッケージをインストールするより、 npm init slidev
コマンドを実行することで設定やファイルの生成、サーバーの実行とlocalhostアドレスをブラウザで開くまでを自動的に行うことが推奨されています。
C:\ProgramData\nvm\v14.13.1\npm.cmd npm init slidev
# or
npm init slidev
上記コマンドの出力は以下のようになります。
コマンドの実行とインストールが正常に終了すれば、自動的にファイルやフォルダが生成され、サーバーが実行されて “http://localhost:3030/” のアドレスがslidevのインターフェイスとしてブラウザで自動的に開かれるはずです。
(生成されるプロジェクトののファイルツリー)
.
└── slidev
├── README.md
├── components
├── netlify.toml
├── node_modules
├── package-lock.json
├── package.json
├── slides.md
└── vercel.json
上記画像の通り、主な設定やmarkdownでのスライドの本文の記述は “slides.md” ファイルを編集して行います。
slides.mdファイルを編集し保存することで、画面上のスライドも自動的に更新されます。
使い方・機能
主な機能としては以下のようなものがあります。
バックグラウンドの黒白トグル(ナイトビジョンモード):
ペン描写・ドローイング:
ウェブカメラの追加 / 録画・レコーディング: