プログラミングを始める人は、私の周りでも最近、目に見えて増えてきているように感じます。プログラミングの勉強をやめてしまう人の多くは、勉強する意味、学ぶ意味がわからない、意味がないと感じてしまうようです。
プログラミングは面白いものです。スキルを身に付けさえすれば、スマホアプリ、ゲーム、ウェブサイト、仕事効率化ソフトウェアまで自由自在です。
ここに情熱を感じてプログラミングを楽しめる人はそれで良いですが、ここに魅力を感じることができない人が、プログラミング学習をドロップアウトしてしまうように感じます。
今回は、プログラミングをやる意味、学ぶ意味について、プログラミングを勉強する意味がないという意見に対しての私の考えと、プログラミングスクール、プログラミング教育の意義についてもかじって紹介していきます。
Contents
プログラミングをやる意味
プログラミングをやる意味とは一体何でしょうか。よく言われることは、次の2つです。
- 頭が良くなる
- 仕事ができるようになる
たった2つ?と思われたかも知れません。しかし、後者の”仕事ができるようになる”は、仕事全般について言っています。つまり、就職に有利になる、独立、起業に有利になる、仕事を早くこなせるようになる、などです。
前者、頭が良くなる、ということについては、国内外の様々な研究でプログラミング学習が脳の論理的思考能力、記憶力などの向上に貢献することは証明されています。
さて、それでは、なぜこれほどまでに多くの人が、プログラミングの勉強に意義を感じることができないのでしょうか。
プログラミングの勉強は意味ない?
多くの人がプログラミングの勉強に意義を感じることができない理由、それは、 「何をやればいいのかわからない」、 「何もやることがない」 、といった理由が大部分を占めているようです。
多くの人がプログラミングに対してそのような考え方をしてしまうのは、プログラミングの守備範囲の広さ、プログラミングという言葉の意味の広さが、要因となっていると僕は考えます。
一言にプログラミングといっても、Windows、Mac、iPhoneのiOSなどオペレーティングシステムを組み立てることから、数分で一行のコードを書くことまで、全てプログラミングと言うことができてしまいます。
近年の研究によると、人は自由に選ぶことのできる選択肢が多すぎると脳の処理がパンクしてしまい、逆に何も選べなくなってしまう、ということが分かっています。
つまり、何をやればいいのかわからない、何もやることがない、といった問題への対処法は、選択可能な選択肢を自分で減らすことです。
例えば、仕事やフリーランスとしての収入を重視するなら、ゲーム開発は避けるべきです。ゲーム市場は競合性が高く、大きく収入を得ることが難しいと言われています。大きなコストがかかる、言い方を変えると、比較的制作が難しい、時間がかかるため、収入を得るためのコストとして見合いません。近年需要がトレンド傾向にあるウェブデザイン、ウェブサイト制作、またはウェブアプリケーション制作をおすすめします。
逆に、収入よりも自分の好きなこと、あなたがゲームが好きなら、ゲーム開発に挑戦してみましょう。他のメリットよりも優先してやってみたいことがあるなら、それをやらないでいる理由はありません。
あなたが本心では何を作ってみたいと思っているのか、自分と向き合い、答えを出すことをが重要です。
プログラミングのスクールは意味ない?
さて、少し趣旨が変わります。それでは、プログラミングを勉強するためにプログラミングスクールに通うことは、意味があるのでしょうか?
プログラミングスクールに通う必要性については、実は一概には言えません。プログラミングを勉強するのにプログラミングスクールに行かないほうが向いている人も数多くいます。
例えば、簡単な例で例えると、学校で教わることに慣れていて、そういう教わり方をされるのが好きな方は、プログラミングスクールは向いています。プログラミングスクールには各カリキュラムが用意されており、それに沿ってプログラミングスキルを身に着けていくからです。
反対に、学校教育に苦手意識を持っている方も存在します。歴史上の偉人、天才と呼ばれる人々は、意外にも学校嫌いが多かったということもよく知られています。プログラミングスクールは学校のように時間的拘束が強いわけではありませな、カリキュラムに沿って学習を進めていくという点では、学校教育と類似点があります。このような方は、プログラミングスクールに通うより、独学で自分のペースに合わせてプログラミング学習を進めていくほうが効率的な場合があります。
あなたにとってプログラミングスクールが意味を成すかどうかは、あなたが自分自身で吟味する必要がある事柄です。
幸い、国内随一のオンラインプログラミングスクール、「TechAcademy [テックアカデミー]」は一週間の完全無料体験コースを提供しています。
僕自身も、TechAcademyでは4週間お世話になったことがあります。当時の僕は高校生でしたので、出せるお金も大してありませんでした。およそ9万円という費用は、高校生には高いかもしれませんが、払えない額ではありません。同じ理由で、お金の無い大学生の方、主婦の方などにもおすすめしています。
プログラミングスクールに限らずとも、今は便利な世の中で、プログラミングについての授業をオンラインで受講することができる、プログラミングのオンラインコースも充実しています。
Udemyは国内で最もプログラミング学習のためのオンラインコースが充実している、オンラインコースプラットフォームです。
オンラインコースの中には無料でオンラインコースを体験できるものも存在します。これらを活用し、あなたにとってプログラミングスクール、あるいはオンラインコースが合っているのか、それをよく吟味し、判断してみてください。
プログラミングの教育は意味ない?
さて、”意味がない”続きで、最後に「プログラミングの教育は意味がないのか」という問題について触れていきたいと思います。
2020年より、国内の小学校でプログラミング教育が導入され、子どもたちがプログラミングについて学ぶことが必修化されます。
何も、全ての児童がプログラミングを学ぶ必要はないのではないか、意味はないのでは、そのような意見も散見されます。
それでは、本当に小学校のプログラミング教育導入は意味がないのでしょうか。見ていきましょう。
インターネットテクノロジー時代をリードする最前線企業「GMO」の運営するメディアサイト、コエテコの考えによると、小学校でプログラミング教育が必修化する必要性、意味について、以下のように解釈されています。
プログラミング教育が必修化するのは、「プログラミング的思考をやしなうため」。ちょっとわかりにくい言葉ですが、つまりは「順序立てて考え、試行錯誤し、ものごとを解決する力」と捉えればいいでしょう。
2020年、プログラミング教育が小学校で必修化!内容・現状を徹底解説 | コエテコ
“順序立てて考え、試行錯誤し、ものごとを解決する力”、これはつまり、論理的思考能力を養う、ということに等しいと言えます。
オンラインマーケットプレイス、アマゾンのビジネス書ランキングには、近年、急激に「論理的思考能力」についてのビジネス書が増えてきています。
論理的思考能力は、哲学的思考能力にも強く関連性があります。哲学は物事について、自分の頭を使って考える学問です。
なぜこれはこういう仕組みになっているのか、これを改良する方法はないか、このようにしたらどうなるのか、といったことを考えます。
これは近年話題になっている、「アイデア性」「独創性」「発想力」といったスキルの発達に直結します。
現代は、あらゆるサービスが発展し、人々が何か過不足を感じる機会は少なくなりました。これは消費者にとっては喜ばしいことですが、新しいサービスを展開し、社会を作っていく企業にとって、無視できない問題となっています。
子どもたちにプログラミング教育を施す最大の理由、それは、こういった「アイデア性」「独創性」「発想力」といったスキルを伸ばすためであると考えることができるのではないのでしょうか。
まだプログラミングをやる意味がないと思ってしまう人へ
さて、これまで、プログラミングを学ぶ意味について、本当に意味がないのかということについてお話してきました。ここまで読んでくださった方は、ほとんど僕の言いたいことを汲んでくださっていることかと思います。
しかし、中にはまだピンと来ていない方もおられるのではないでしょうか。
しかし、実は、まだ一つ、とても重要なことを私は伝えていません。
とても重要なことなので、必ず目を通して、このことについて、ご自身でよく考えてみてください。
プログラミングを学ぶ際に、絶対に欠かしてはいけないことがあります。それは、 「プログラミングを心から楽しむ」 ことです。
厳しい言い方になりますが、好きじゃないプログラミングを嫌々やっているような人は、絶対にプログラミングの学習を続けることはできません。
プログラミングの勉強が意味がないと思っているなら、プログラミングなんて無理してやる必要なんてないんです。
今の世の中、英語ができなきゃ生きていけないし仕事にもつけない…そう声を大にして主張される方もいます。しかし現実には、英語ができなくても自分の力で成功している人は数え切れないほどいます。
しかし、プログラミングは意味がないと思っているからプログラミングをやるのはやめよう、というのは、何か違うと思いませんか。
プログラミングを実際にあなたの手でやってみて、プログラミングの良いところを見つけて好きになれる試行錯誤を繰り返し、それでもプログラミングを好きになれない。それなら、あなたにはプログラミングは明らかに向いていないのでしょう。すぐに手を引くべきです。
厳しい言い方になります。ですが、単なる思い込みでプログラミングをつまらないものだと自分を洗脳し、一生プログラミングをやらない理由を作るのは、ただの逃避行動でしかないのではないでしょうか。
I don’t think inside the box and I don’t think outside the box… I don’t even know where the box is. – coolfunnyquotes.com
世界の内側のことは考えない。世界の外側のことは考えない。私は、世界がどこにあるのかさえ知らない。
プログラミング初心者がプログラミングを楽しむことができるようになる方法については、別の記事にて紹介しています。プログラミングを心から楽しみたい方は、必ず目を通しておいてください。
プログラミング学習で挫折する9割に入らない方法 – プログラミングの「YUIPRO」
この記事を読んでいるあなたには、ぜひ、プログラミングを好きになってもらいたいです。
まとめ
さて、今回はプログラミングをやる意味、学ぶ意味について、そして、プログラミングを勉強する意味がないという意見に対しての私の考えに加え、プログラミングスクール、プログラミング教育の必要性、意義についてお話してきました。
プログラミングをやる意味がわからないという方は、上記でお話した通り、まずはプログラミングをやってみて、試行錯誤し、それでも意味がわからなければ、あなたにはプログラミングは合っていない、という結論となりました。
しかし、大人の方はそれでよくても、子どもたちには2020年からのプログラミング教育必修化があります。子どもたちはプログラミングをやる意味を、彼ら自身で見つけていかなければなりません。それに伴い、親御さんも彼らのサポートをできるよう、ある程度のプログラミングスキルを習得しておく必要性が生じる場合もあるでしょう。
プログラミングに限らず等しく言えることですが、やりたくないことを嫌々やっている人で、そのことで成功している人などいません。子どもたちも最初は勉強の意味がわからなくても、大人になるにつれてその意味を理解していきます。あなたもきっとそうでしたよね?
プログラミングをやる意味がわからなくても、まずは少しやってみましょう。それでも意味が無いと思ってしまったら、自分と向き合って、本心では何をしたいのか、自分自身と話し合ってみましょう。この記事が、「意味不明なプログラミング」を少しでも「楽しいプログラミング」に変える助けになれたなら、望外の喜びです。
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